絵本ひろば 5000冊以上の絵本が読み放題!
4.0
スクリーンショット
長所と短所
長所
- 5
- 000冊以上の絵本を無料で楽しめ、作品選びの幅が広い
- 読み聞かせに適した作品が多く、親子の時間づくりに役立つ
- 年齢やテーマに合わせて絵本を探しやすい
- スマホやタブレットで手軽に読め、外出先でも利用できる
- 新しい絵本に出会いやすく、読書習慣を始めるきっかけになる
短所
- 作品によって文字量や内容の質にばらつきがある
- 通信環境によっては画像の読み込みに時間がかかる
- 紙の絵本のようなページをめくる感覚はやや弱い
- 子どもが一人で使う場合、端末の長時間利用に注意が必要
- お気に入り作品を探すまでに時間がかかることがある
子どもに絵本を読んであげたいのに、外出先で本を持っていなかったり、家にある作品を読み終えてしまったりすることがあります。私がそんな場面で試したのが、絵本を探して読める教育アプリの絵本ひろば 5000冊以上の絵本が読み放題!です。日本最大級の絵本投稿サイト「絵本ひろば」の公式Androidアプリケーションで、紙の本を買い足す代わりに、親子で新しい作品へ触れられるのが魅力です。
実際に使って感じたのは、これは学習問題を解くタイプの教材ではなく、読書の入口を広げるアプリだということです。読み聞かせの時間を作りたい家庭、子ども自身に本を選ばせたい家庭、短い待ち時間を穏やかに過ごしたい人に向いています。一方で、出版社の定番絵本だけを整然と読みたい人や、細かな学習記録を管理したい人には、一般的な電子書籍サービスや知育教材のほうが合う場合もあります。
読みたい本が手元にないときの出発点
このアプリを開くきっかけは、「今日は何を読もう」と迷う瞬間です。寝る前の読み聞かせ、病院や飲食店での待ち時間、旅行中の荷物を増やしたくない場面など、紙の絵本を何冊も持ち歩けない状況で特に便利でした。無料で使い始められるため、まず子どもの反応を見てから家庭に取り入れられるのも助かります。
対象年齢は3歳以上です。ただし、年齢表示だけで一律に判断するより、実際には子どもの読書経験や一人で画面を扱えるかを見たほうがよいと思います。小さな子どもなら大人が隣で読み、少し大きな子どもなら自分で作品を選ぶという使い分けが自然です。文字を読む練習を主目的にするなら、紙の本や音読教材と組み合わせるほうが効果を感じやすいでしょう。
アプリの提供元はAlphapolis Co., Ltd.です。教育カテゴリーのアプリとして公開され、無料で利用できます。ストア上では平均4.0の評価が付いており、利用規模も10万回以上のインストールに達しています。数字だけで品質を決めるべきではありませんが、家庭で試す候補として検討しやすい実績だと感じました。
最初に確認しておきたいのは、すべての子どもが画面読書を好むわけではないことです。紙をめくる感触が好きな子、画面を見るとすぐ別の操作をしたくなる子には、集中が続かないことがあります。私は最初から長時間読ませようとせず、「一冊だけ選ぶ」「読み終えたら画面を閉じる」と区切る使い方をすすめます。
作品を探すときに意識したいこと
作品数が多いサービスでは、選択肢の豊富さがそのまま使いやすさになるとは限りません。子どもに自由に選ばせると、表紙の色やタイトルの響きだけで決めることもあります。それが悪いわけではありませんが、寝る前なら刺激の少ない内容、移動中なら短時間で区切りやすい作品というように、大人が候補を絞ってから渡すと流れが安定します。
私が便利だと感じたのは、アプリを単なる「本棚」としてではなく、親子の会話を始める道具として使える点です。表紙を見ながら「動物が出てくる話にする?」「今日は面白い話と静かな話のどちらがいい?」と聞けば、子どもは読む前から参加できます。選ぶ時間が長くなりすぎる場合は、親が数作品を提示し、最後の決定だけ子どもに任せる方法がうまくいきます。
選ぶ、読む、次の行動へつなげる流れ
実際の手順は難しくありません。まずアプリを開き、子どもと一緒に作品を探します。次に表紙やタイトルを手がかりに候補を決め、読み始めます。ここで大切なのは、アプリを渡して終わりにしないことです。読み聞かせをする人が隣にいるだけで、画面上の作品が会話の材料に変わります。
読み始める前に、私は子どもへ「どんな話だと思う?」と一言だけ尋ねるようにしています。長い質問を重ねると読書そのものが進まなくなるので、表紙から想像できることを一つ聞く程度で十分です。読み終えた後は、感想を無理に言わせるより、「どの場面が好きだった?」と具体的に聞くほうが答えやすいでしょう。
この流れは、親が読む場合と子どもが読む場合で少し変わります。読み聞かせなら、画面を持つ人と声を出す人を同じにすると、ページ送りのたびに視線が途切れることがあります。端末を置く位置を先に決め、必要なら大人が操作を担当すると、子どもは絵と話に集中しやすくなります。子どもが自分で読む場合は、操作を急かさず、分からない言葉だけ後から説明するほうが流れを壊しません。
ここで意外に重要なのが、読む時間の終わりを先に決めることです。作品を次々に探せる環境では、「もう一冊」が続きやすくなります。寝る前なら一作品まで、待ち時間なら順番が来るまでというように、終了条件を最初に伝えておくと、閉じるときの不満を減らせます。これはアプリの機能というより、家庭での運用上の工夫です。
親から子どもへ渡すときの役割分担
このアプリをうまく使うには、端末を渡すタイミングと回収するタイミングを大人が決める必要があります。子どもに完全に任せると、作品選びが中心になって読書が後回しになることがあります。反対に、親がすべて選ぶと、子どもが自分で読む楽しさを感じにくくなります。
私なら、最初の候補選びは親が担当し、最後の一冊を子どもに選ばせます。読み聞かせ中のページ操作は、子どもが慣れていなければ大人が行います。読み終えたら、次に読む候補をその場で決めるのではなく、アプリを閉じて感想や現実の遊びへ移ります。この「探す」「読む」「閉じる」の役割を分けるだけで、画面に気持ちが引っ張られにくくなります。
兄弟で使う家庭では、作品選びの順番を決めておくと揉めにくいです。上の子が物語を選び、下の子が表紙を選ぶなど、決定権を分ける方法もあります。端末が一台しかない場合は、同じ作品を一緒に読むほうが公平感を作りやすいでしょう。個別の読書履歴を競わせるような使い方より、同じ話について会話する使い方のほうが、このアプリの良さを引き出せます。
祖父母や保護者以外の大人が読み聞かせを担当する場面でも使いやすいと思います。作品を選ぶ基準を「子どもが好きそうなもの」だけにせず、「大人が声に出して読みやすいもの」「途中で区切っても話が分かりやすいもの」と考えると、担当者が変わっても読み聞かせを続けやすくなります。忙しい家庭では、夕食後に短い作品を一つ読むという固定の流れにすると、特別な準備なしで習慣化できます。
紙の絵本や一般的な電子書籍との違い
紙の絵本と比べると、持ち運びや作品の入れ替えではデジタルのほうが軽快です。収納場所を取らず、急に必要になったときにも候補を探せます。特に旅行や外出では、荷物の中身を増やさずに読み聞かせの選択肢を持てる点が実用的でした。
一方、紙の本には、ページをめくる動作や本そのものを手にする感覚があります。子どもが絵を指でたどったり、読み終わった本を本棚へ戻したりする体験は、画面では置き換えにくいものです。私はこのアプリを紙の本の代用品として一つに絞るより、紙の本がない場面を補う道具として使うのがよいと考えています。
一般的な電子書籍サービスと比べると、幅広い大人向け作品を探す場所ではなく、絵本との出会いに焦点を置いたアプリです。専門的な学習教材のように、問題、正解、進捗を細かく管理する用途にも向きません。その代わり、勉強らしさを前面に出さず、子どもが物語へ入るきっかけを作りやすいところが特徴です。
また、紙の定番作品を確実に読みたい家庭なら、書店や図書館で選ぶほうが満足しやすいこともあります。読みたいタイトルが明確で、版や装丁まで重視する場合は、専門の絵本購入や貸し出しのほうが適しています。反対に、まだ好みが定まっていない子どもへ、いろいろな作品との接点を作りたいなら、このアプリのほうが試しやすいでしょう。
読んだあとに残るものと、使い続ける工夫
このアプリを使った結果として私が感じた一番の価値は、読書の準備にかかる負担が小さくなることです。本棚から選び、持ち運び、読み終えた本を片付けるという手間が少ないので、「今日は読まなくてもいいか」となりがちな日にも始めやすくなります。読書習慣は一度の長い時間より、短くても繰り返すことが大切なので、その入口として役立ちます。
ただし、作品を読んだ数を増やすことだけを目標にすると、アプリの使い方が単調になります。私は読み終えた後に、登場人物の気持ちを絵で描かせたり、家の中で似たものを探したり、話の続きを一緒に考えたりします。アプリ内で完結させず、現実の会話や遊びへつなげると、絵本が一時的な画面コンテンツではなくなります。
読み聞かせをする大人が疲れている日には、無理に声色を変えたり、感想を深掘りしたりしなくても大丈夫です。短い作品を選び、落ち着いた声で最後まで読むだけでも、子どもとの時間になります。逆に、親子で余裕がある休日には、作品を読んだあとに似たテーマの本を探すなど、選択肢の多さを活かした広げ方ができます。
使い続けるうえでの注意点は、無料で始められる気軽さと、画面を見続ける時間の管理を混同しないことです。料金がかからないからといって、長時間の利用が家庭に合うとは限りません。読書の前に終了時刻を決め、端末を置く場所を用意し、終わったら別の活動へ移る。この三つを決めておくと、子どもが「もっと」と言ったときにも対応しやすくなります。
Android端末で使う場合は、対応OSが9以上であることを確認しておく必要があります。家庭で使う端末が古い場合は、インストール前に条件を見ておくと、読み聞かせを始める直前に困りません。アプリの現在のバージョンは2.0.31です。利用環境を整えたうえで、子どもが操作する端末と大人が読む端末のどちらに入れるかを決めると、家庭内での扱いもスムーズになります。
向いている家庭と、別の選択肢がよい家庭
向いているのは、絵本を読む時間を増やしたいけれど、毎回本を買ったり借りたりするのが難しい家庭です。子どもが自分で表紙を見て選ぶ経験を作りたい人、外出先で読み聞かせの候補を持っておきたい人にも合います。特に、子どもの興味が乗り物から動物、日常の話から空想の話へ頻繁に変わる家庭では、選択肢の多さが助けになります。
反対に、画面利用をできるだけ避けたい家庭、紙の本を中心に生活リズムを作っている家庭、出版社や著者を指定して読みたい家庭には、無理に置き換える必要はありません。また、ひらがなの書き取りや計算の練習、学習進度の把握を目的にするなら、教材型アプリを選ぶほうが目的に合います。このアプリは、成績を測るためではなく、物語を読むきっかけを増やすためのものです。
公開日は2019年7月31日で、ストアでは「自己改善部門賞」を受賞した実績も案内されています。現在の利用を考える際に大切なのは、賞の名前だけで判断することではなく、家庭の読書場面に無理なく組み込めるかどうかです。読書の候補を増やす道具として見るなら、評価しやすいアプリだと思います。
年齢の違う子どもがいる場合は、同じ作品をそれぞれの方法で楽しませるのが現実的です。年下の子には読み聞かせ、年上の子には自分で読む時間を作り、最後に感想を共有します。全員に同じ操作を求めるより、読む力と集中力に合わせて役割を変えたほうが、端末の取り合いも起こりにくくなります。
私の結論
私にとって絵本ひろば 5000冊以上の絵本が読み放題!は、子ども向けの読書を始めるまでの面倒を軽くしてくれるアプリでした。無料で試せるため、まず親子で作品を一つ選び、読み聞かせの流れが家庭に合うかを見ることができます。作品選びから読み終わった後の会話までを大人が少し支えれば、単に画面を見せるだけではない時間になります。
ただ、紙の絵本を完全に置き換えるものではありません。画面との距離、終了の決め方、作品選びの主導権など、家庭側の工夫が必要です。私は「毎晩たくさん読む」よりも、「外出先で一冊」「寝る前に短く一冊」のように、具体的な場面を決めて使う方法をすすめます。
絵本を読みたい気持ちはあるのに、手元の本や持ち運びの負担が壁になっているなら、一度試す価値があります。子どもが自分で選ぶ楽しさを大切にしながら、大人が開始と終了を支える。この使い方なら、教育アプリという堅い印象に縛られず、親子の読書時間を増やす身近な道具として活用できます。

























